5年前にカメラを始めた理由を先日記事にしました。
ミラーレス一眼の搭載しているセンサーの中でも、マイクロフォーサーズという小さめのセンサーを積んだカメラをこれまで使ってきました。
主にエントリー機を中心に数台を使ってきたのですが、ここ2年間は同じ機種を使っています。
それが、「Panasonic LUMIX GM5」
今まで使ったミラーレス一眼の中で、このカメラが最高に使いやすく、手放せません。
先に伝えておかねばならないのですが、この機種は既に販売終了になっています。
しかし、中古ではまだ手に入ります。
僕も中古で状態のいいものを購入して使っています。
発売から4年が経ち、新しい機種もたくさん出る中で、僕はこのモデルを好んで選んでいます。
Panasonic LUMIX GM5
Panasonicがエントリーモデルとして出した「LUMIX GM1」という機種を、やや中級者向けに性能をレベルアップさせたモデルが「LUMIX GM5」です。
2014年当時、この大きさにこれだけの性能を詰め込んできたのは話題になりました。
ディスコンになってしまったものの、未だ人気機種で、秋葉原のPanasonicオフィシャルの修理工房で聞いた話だと、後継機の開発を望む声も結構あるようです。
性能のことについても触れつつ、僕がGM5を使っていていいなと思うところを挙げていきます。
ミラーレスの長所を最大限に生かした大きさ、軽さ
ミラーレス一眼のいいところと言えば、一眼レフカメラと違って反射板が不要なため小型化ができるというところ。
ミラーレス機には、中判サイズ、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズなど様々なセンサーサイズの機種が出ています。
マイクロフォーサーズのセンサーは、上に挙げたセンサーサイズの中では一番小さいサイズです。
センサーが小さいことによって、カメラ本体のサイズも小型にすることができています。
GM5の本体の重さは、バッテリーとSDカード込みでわずか211g。
大きさも友達のフルサイズ機と比べるとこんなに違います。
レンズ交換式一眼でありながら、このサイズ感。
カバンに入れても、首から提げても、持ち歩くのが苦になりません。
持ち歩きたいと思えるデザイン
ガジェットを選ぶ時に、その性能を気にするのは当然ですが、僕はモノのデザインも大切にしています。
以前、使っていたオリンパスのE-PL7もデザインに惚れて買ったという経緯がありました。
※オリンパス E-PL7
GM5もそのデザインが理由の1つにあります。
全面ブラックのボディ。
ミラーレス機の上位機などには、カメラ中央の軍艦部の突起があったりしますが、GM5はフラットな軍艦部。
一眼レフの名残りでもあるペンタ部があるのも嫌いではないのですが、このシンプルな造形にグッと心を惹かれました。
また、これはGM5本体ではないのですが、革のボディケースがとても似合います。
こちらは、TomWat 革木堂さんという趣味で革製品を作ってらっしゃる方に、オーダーメイドで作っていただきました。
使う程に深みを増すブラウンの色味とカメラの黒が最高に合っています。
また、僅かですが右前面に膨らみができて、グリップ感がアップします。
デザインの良さを引き出すアクセサリーもまた大切だと感じさせてくれます。
操作系インターフェースの使いやすさ
小型のカメラというだけならば、同じPanasonicのLUMIXシリーズに、GM1や、GFシリーズなどがあります。
どちらも、GM5と同等の軽さですし、GF10に関しては今年出たばかりの最新機種です。
センサーや、画像処理エンジンの進化を考えると、最新機種の方がいいのですが、大きく違う点があって、GM5から変えることができずにいます。
一番の違いは、操作系のインターフェースです。
GF10はサムレスト下の「ホイール」という十字キー兼用の円形コントロールダイヤルで設定を変更します。
対して、GM5はサムレスト横のダイヤルで設定変更をします。
この差が大きい。
GF10と同じホイールのコントロールダイヤルでは、回す途中でボタンを押し込んでしまい、間違った操作をしてしまうことが多々ありました。
他社のものはどうか分かりませんが、押し込みが軽いため、素早く回そうとすると押し込んでしまう確率が上がります。
また、どの設定を弄るのかを一度呼び出してから回さなければならないのも面倒です。
GM5のダイヤルは硬めで、押し込むのに少し力がいるので、誤って押し込むことはありません。
また、ダイヤルには「絞り」と「f値」がデフォルトで当てられており、ダイヤルを前方に押し込むことで、撮影時に変更することの多い、2つの機能を素早く切り替えられます。
撮影中に「サッ」と設定を変更したいとき、この違いが操作性に圧倒的な差を生み出します。
また、GM5には小型ながらEVF(電子ビューファインダー)が付いています。
116万ドットと画素数も少なく、小さめのファインダーなので、決して見やすいとは言い切れませんが、日中の野外撮影で背面ディスプレイが見にくいときには役に立ちますし、何よりファインダーを覗いてシャッターを切るという行為が、撮影時のテンションを上げてくれます。
GM5はいつも一緒にいたくなるカメラ
LUMIX GM5で撮れる写真は、お世辞にもフルサイズ機に比べて画質がいいとは言えないですし、カメラの拡張性も比較的ありません。
でも、僕は撮影した写真をiPadで楽しんだり、Instagramにアップして楽しむだけです。
この小さな筐体には、街歩きや旅に気軽に持ち歩いて、カメラの楽しみ方を教えてくれるだけの性能は充分に揃っています。
特別な日だけでなく、いつも一緒にいてくれるカメラ。
毎日持ち歩いて、撮影すると、カメラのことをもっと好きになるかもしれません。